4/29 「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」
第15回目です。
この作品も映画館に観に行きました!
ボロボロのパンフレットが手元に残っています。
...ですが全く覚えていませんでした、、
覚えていない理由...なかなかの迷作でした。。
・監督:芝山努
・脚本:藤子・F・不二雄
・公開年:1994年3月12日
・上映時間:98分
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*あらすじ
※今回はパンフレットのあらすじをそのまま引用させて頂きます。
夢をみていていいところで目がさめてくやしい思いをしたことってあるよね。のび太くんもそうなんだ。そこで出してあげたのが「気ままに夢見る機」。カセットを入れればすきな夢をいられるんだ。のび太くんが見たいのは、スーパーヒーローになってしずかちゃんを助ける夢。さっそく「アトランティス最後の日」って夢を見たんだけど、のび太くんはおねしょをしちゃったんだ。ほんとにせわがやけるんだから。
そんなのび太くんが見たかったのが「夢幻三剣士」って夢。のび太くんは期待にワクワクしながら夢の世界に入っていった。案内するのは、しずかちゃんの妖精シルク。のび太くんは伝説の英雄、白銀の剣士ノビタニアンとなって、妖霊大帝オドロームに侵略されているユミルメ国を救うことになっているんだって。オドロームを倒した勇者には王女シズカリア姫が与えられるんだけど、のび太くんはつくそうそう妖霊軍にみつかって川に落ちてしまった。白銀の剣士になるにはヨラバタイ樹という大きな木のてっぺんにある剣とかぶとがいる。とちゅうで出会ったスネ夫のスネミスとジャイアンのジャイストに召使にされたけど、ヨラバタイ樹についたのび太くんは月の風船を使ってみごとに剣とかぶとを手に入れた。ジャイストもスネミスも力をあわせてオドロームをたおすことを誓った。さあ、次の目的地は竜の谷だ!
竜の谷をめざしてのび太くんたちが進んでいるころ、二役のしずかちゃんのシズカリア姫はお城をぬけだしていた。ボクもモニターばかりじゃたいくつだから夢の中に入っちゃった。でも、ボクが道具を使おうとするとのび太くんはおこるんだ。おもしろくないんだって。そこで、夢見る機のかくしボタンを押して、夢と現実をいれかえることにした。ちょっぴり不安だなぁ。
竜の谷はぶきみな場所だった。案内してくれたクマさんとわかれ、ボクらは谷へ入っていった。竜の血をあびて不死身の体にならないと、オドローム大帝はたおせない。でも竜はとっても強かった。ジャイストとスネミスはアッというまに石にされてしまった。偶然シズカリア姫と出会ったボクら石像に化けて竜に近づいていった。竜が気づいたその時、のび太くんの剣が竜のひげを切った。でも心のやさしいのび太くんは竜の命をうばえなかった。お礼に竜は温泉に汗をとかしてくれた。不死身にはなれなかったけど、これで一度だけなら生き返ることができるようになったよ!
魔の手は国中をおおいはじめていた。ボクたちは丸木舟にのって川を下るとアンデル市についた。アンデル市はスパイダル将軍と泥の兵士の部隊に包囲されていたけれど、シズカリア姫の計略で大勝利をあげたんだ。
オドローム大帝も本気になり、ジャンボス将軍ひきいる大軍がシャルベロー城を攻撃してきた。でも、道具を使えばへっちゃらさ。のび太くんもジャンボスを倒してすっかりいい気分。だけど、その夜、ついにオドローム大帝が現れ、のび太くんと対決したんだ。オドローム大帝の魔法は強力でのび太くんはとうとう一度死んでしまった...。その時、ボクたちは現実にもどされた。ママがスイッチを消したんだ。でもこのままだとユミルメ国は...。ボクとのび太くんはもう一度、夢見る機のスイッチをおした!
※(出典)『ドラえもん のび太と夢幻三剣士パンフレット』1994,東宝
*解説
本作は冒頭でも述べたとおりなかなかの迷作かと思います、、、
ストーリーの発想としては非常に面白いのですが内容を詰め込みすぎていて大人の私でも理解をするのに苦労しました。苦労した点としてはまず竜の存在。スネミスが簡単に説明していたような気がしますが軽く聞き流してしまうとなんで竜のところに行くんだっけ?となります。そして次にユミルメ国について。国というだけあって結構広い、、パンフレットにマップの記載があるのですがどんな侵略具合なのかわかろうとするとアァーーとなります。そして"気ままに夢見る機セット"について。結構複雑な設定なのですが展開に関係あるのかないのかよくわからなくなります。最後に妖霊軍について。何人も個性的な敵がいるためこれ倒すと次は...とお腹いっぱいになります。
つまり展開が多いのです。通常作品でしたら竜との対決の後はオドロームに臨むところ、その間に戦闘やアクシデントが数回あるためついていくのがしんどいかなと思いました。
戦士ものの話は今までになかったので●●●●クエストの世界だと思えば理解が早いような気もします!
ストーリーの展開としてはのび太の願いを道具を使って叶えるという点では「のび太の魔界大冒険」に似ているかなと思いました。世界観はパラレルワールドものでこの点も似ていますね。道具の世界に飛び込むという点では「のび太のパラレル西遊記」にも似ています。
上記以外に、迷作たらしめるポイントとして下記をピックアップします。
①のび太としずかちゃんの死。しかもあっさりと、、
→竜の汗を浴びたため1回は死んでも大丈夫になったからですが衝撃的ですよね。
ここ数作でドラえもんが死んでしまったりとタブーと思われていた切り札を使ってきているのでこの先どうなるのかなと不安です。
②禁断のとりよせバッグ登場!
→いつだかの解説で「とりよせバッグ使っちゃえば全部解決するよね」みたいなことを言いましたがついに登場しました。でもさすがにずっと使うのはつまらないので一旦はなくなった状態になりましたね、、四次元ポケットを取り寄せるのはなかなかの迷走ぶりです。
③主題歌どうしちゃったの、、、?!
→いや、曲自体はいいんです。でもフォークな鉄矢どこ行った、、
なんか振り切ってますよね。ちょっとおバカっぽい歌詞と明るい曲調が合っているのかいないのか、、
*使用したひみつ道具
・タケコプター
・気ままに夢見る機セット
・瞬間クリーニングドライヤー
・どこでもドア
・とりよせバッグ
・手なげミサイル
・ラジカセ
・無重力ネット
・寒波発射扇
・ミニ雷雲
・ビッグライト
11個。ここ数回の作品は道具の出番が少ないですね。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:世界はグー・チョキ・パー
・挿入歌:夢の人
挿入歌が別の曲なのは久々ですね。
主題歌・挿入歌ともに作詞:武田鉄矢、作曲、深野義和、うた:武田鉄矢一座、です。
挿入歌の方が作品に合っていますがどうして別々にしたのだろう、、
-おわり-