おとなの自由研究

煩悩にまみれた30代OLの趣味ブログです

3/25 「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)」

第6回です。

こちらも2回目の鑑賞でしたが今までで一番大作!といった印象をもちました。

ストーリーやキャスト、音楽面でおいしいポイントが盛り沢山です。

現在最新版の公開もしているので見較べるのも面白そうですね!

doraeiga.com

 

・作品:ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ

・監督:芝山努

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1985年3月16日

・上映時間:96分

 

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*あらすじ

スネ夫がプラモデルでジャイアンと一緒に特設宇宙大戦争という映画を撮影しておりのび太も仲間に入れてもらっていたのだが少しの失敗で外されてしまう。
ドラえもんに泣きつき慰めてもらい自分はもっと凄いのを撮りたいと意気込み出来杉に協力要請をしようとしたが一歩遅くスネ夫たちに先を越されてしまった。
切り替えてしずかちゃんにお願いをしたところ方向性が異なり、ねむれる"森のリリカ"というメルヘン映画を撮影することになってしまった。

気が進まないのび太は自分のロボットをキャストとして出演させるべく自宅に戻ろうとしたついでにスネ夫の撮影現場を覗くと完成度が非常に高くてとても敵いそうにない。
しずかちゃんの撮影に戻ると出演者としてもってきていた大事なうさぎのぬいぐるみがなくなっていた。懸命に探すが一向に見つからない。
その晩眠りについた直後、ドラえもんがいきなり飛び起きる。

自分のどら焼きが少し食べられていてネズミがいると言い張るが見当たらない。部屋を見渡してみると親指くらいの異星人パピが立っていた。

パピはピリカ星という星出身で翻訳ゼリーを食べているため日本語が話せるという。
このことをしずかちゃんに話して人形用のドールハウスをもってきてもらいみんなスモールライトでパピと同じ大きさになりしばし楽しいひと時を過ごす。
一方で順調に撮影していたスネ夫の撮影場所が急に空跳ぶクジラみたいな物体に襲撃のされた。のび太の仕業だと思い込んだスネ夫は怒り心頭でジャイアンと共にのび太の家に駆け込む。
ことの顛末を一緒に聞いていたパピはそれは自分の敵の追手の仕業だと確信する。
襲撃した戦闘艦は独裁者ギルモア将軍がつくったピシアという反乱軍の情報機関のもので将軍はパピを捕らえたがっているのだが、それはパピがピリカ星の大統領だからなのだ。状況を理解したみんなはパピを守ることを決意した。
のび太の家からしずかちゃんの家に移り、さらにかべ紙秘密基地に避難するが、敵は探査球で基地のありかを突き止める。

一方でドラえもんはピシカの居所を特定したため基地に集まっていたしずかちゃん以外の一同はスネ夫のラジコンに乗って襲撃に向かう。ちょうど全員いなくなった直後にしずかちゃんが帰宅、タイミング悪くピシアの戦闘艦が乗り込んできて捕まってしまう。襲撃に向かった一行が戻るとドールハウスに襲撃の跡がありスモールライトがなくなっていた。言い合っている間にパピがしずかちゃんを助けるため1人で抜け出す。
パピはしずかちゃんを助けるがピシアに囚われてしまった。
解放されたしずかちゃんはちょうど地球に到着したパピの愛犬ロコロコと合流する。

再度ピシアの居所に行こうとしたのび太たちがやっとパピがいなくなっていることに気が付き、捜索の末、しずかちゃんとロコロコに出くわす。
ペラペラとよくしゃべる犬・ロコロコより事情を知りパピを助けるため、パピが地球にきたロケットでピリカ星に行くことを決めたのだった。
ピリカ星の輪に着陸すると早速反乱軍に襲撃されていたピリカ星の仲間の船を救い味方の自由同盟の者たちに歓迎される。パピの状況を聞くとギルモア将軍の将軍の戴冠式の日にパピは処刑されるという。

ドラえもんのび太ジャイアン・ロコロコの4人でピリカ星に向かうことに決め、スネ夫・しずかちゃんは留守を守ることとなった。

ピリカ星に到着した一同はひみつ道具を使ってどうにかピリカ星の地下同盟のアジトに向かおうとするが反乱軍の監視の目がきつく難航する。やっとアジトに辿り着くことができ喜んだのも束の間、敵にアジトを突き止められみんな捕まってしまいパピと共に死刑の処刑対象となってしまう。

一方で残ったスネ夫・しずかちゃんの元にも敵の襲撃が訪れた。スネ夫は最初弱腰で逃げようとしていたがしずかちゃんの勇敢な姿に触発され共に立ち向かう。

スネ夫の華麗なラジコン操縦で敵の無人戦闘艇を一機残らず打破。

自信をつけたスネ夫は自らピリカ星に出向き助けに行くことを買って出た。

のび太たちはいよいよ処刑されるピンチの中、ピリカ星に到着したスネ夫・しずかちゃんのラジコンが襲撃されてしまう。

どうやって救うことができるのか、、予想外のラストが待っている。

 

 

*解説

本作は仲間を守って悪を倒すという王道のストーリー展開となっているため疲れることなく楽しめる内容になっています。

よくある起点であるのび太のお願いを聞いて物語の世界に向かうというよりは、アドベンチャーのきっかけとなるテーマが最初からあるため自然とその目的に向かって鑑賞することができてのめり込みやすいです。

同じ宇宙がテーマの作品「のび太の宇宙開拓史」と行き着く先は似ていますかね。

ラストは結局それで助けちゃうの?!という意外な展開にはなっていますが間抜けな印象はなくちゃんとストーリーとして締まっています。

 

本作の見どころはいくつかありますので下記で取り上げたいと思います。

①仲間との友情・成功体験の大事さ

→道徳的ですね。パピを守りたいという一致団結したみなの思いから友情って素敵よねということや、スネ夫の成長を通して成功体験の大事さを学ぶことができます。

 

②愛犬ロコロコのキャラの濃さ

→2番目の仲間キャラとして今までですと「のび太の宇宙開拓史」のチャミーがいましたが、それよりもアクが強いです。話がくどくどと長いためどの登場人物も呆れ返っています。ロコロコがいることでシーン毎にクスッと笑えるのでいいスパイスになっています。声優が三ツ矢雄二さんなのもこれまたイイ!!

 

③アニメーションがより鮮明に、宇宙での迎撃シーンが大迫力

→全体的にアニメーションがとても安定していておかしさがなくなっています。

スネ夫・しずかちゃんが迎撃したシーンはSF映画さながらです。「スター・ウォーズ」の影響を多分に受けているそうでドラえもん映画にはなかなかない迫力が味わえます。

 

④待ってましたの武田鉄矢、鉄矢に始まり鉄矢で終わる

→いや〜やっと歌ってくれましたよ、鉄矢さん!!!

いつもは主題歌のところで触れていましたが嬉しすぎてこちらでピックアップします。

本作は終始、主題歌「少年期」がSEでも間奏でもエンディングでも流れています。

特に地下のアジトで弾き語りさながらに流れるシーンは本作のハイライトです。

もう、イイ曲すぎるんだなこれが。好きな主題歌5つの中に必ず入ります。

イントロからもの悲しくて切ないメロディ&語り口調でフォークそのものなのですがサビの「あぁ僕はどうして大人になるんだろう あぁ僕はいつごろ大人になるんだろう」

の部分が意外にもポップで疑問を投げかけながらも希望みたいなものも感じられるのです。

この曲を作中に聴けるという点だけでも一見の価値ありです!!

 

*使用したひみつ道具

・ロボッター

・スモールライト

・どこでもドア

・かべ紙秘密基地

・天才ヘルメットと技術手袋

・かべ紙格納庫

・かたづけラッカー

・ドンブラ粉

チーターローション

 

9個です。ラストにいつもの戦闘用道具が出ていたのでこれより少し増えるかもしれませんがとても少ないですね。

 

*主題歌

・オープニング:ドラえもんのうた

・エンディング:少年期

youtu.be

 

オープニングの前にMGMのオープニングをオマージュした「レオ・ザ・ジャイアン」が出てくる映画ファンにはたまらない演出があります!

 

他も数々のオマージュが散りばめられているので発見するのが面白いです。

 

 

-おわり-