4/4 「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」
第9回目です。
本作はおそらく2回目でしたが全く覚えていませんでした...
こちら藤子不二雄コンビ解消後の「ドラえもん」映画一作目で原作漫画は存在しなかったそうです。
ストーリーとしては目的がわかりやすく比較的見やすかったです。
・監督:芝山努
・脚本:もとひら了
・公開年:1988年3月12日
・上映時間:93分
==========================================
↓これまでの「ドラえもん映画ブログ」はこちらから〜↓
==========================================
*あらすじ
学校で新入生歓迎会用の劇「西遊記」の練習中、夢の中では孫悟空だったのび太だが夢から覚めると村人その1だった。実際の孫悟空役は出来杉で西遊記をやることを提案したのび太は納得がいかない。そのため孫悟空はそっくりな人がやるべきで本物の孫悟空はいるはず、だから見つけてくると言い張った。
のび太は孫悟空を見つけるために1人でタイムマシンで1650年前の唐の時代へ向かった。
そこで觔斗雲に乗った自分にそっくりな孫悟空を見かけ孫悟空が自分に似ていることを確信した。
現代に戻りさっそく空き地にいたジャイアン・スネ夫・しずかちゃんに報告したところ、「嘘だったらドラえもんの道具を使いたい放題」という交換条件をジャイアンに突きつけられてしまう。
ドラえもんに事情を話し今度はみんなでタイムマシンに乗って唐の時代に向かった。
三蔵法師を見つけたが孫悟空は実在する人物ではではないため見つけることができない。後に引けなくなったのび太はドラえもんの提案で"ヒーローマシン"というひみつ道具を使って西遊記の中の孫悟空になり、現実世界でもなりすますことにした。
しかし結局みんなにバレてしまい家に戻るとヒーローマシンを使いたい放題にされてしまう。
さっそくヒーローマシンの西遊記で遊んでみると、のび太が孫悟空、ジャイアンが猪八戒、スネ夫が沙悟浄、しずかちゃんが三蔵法師という役の振り分けとなった。ゲームの中で妖怪が出てくるはずだったが何の障害もなくゲームクリアとなってしまう。
その晩、のび太とドラえもんはママに呼ばれて食卓につくとトカゲのスープを出され何かがおかしいと感じとる。一晩明けて学校に行くとおどろおどろしい世界になっていて劇練習では「三蔵法師が妖怪に食べられる」というストーリーに変わってしまっていた。どうやらのび太・ジャイアン・スネ夫・しずかちゃん以外がみんな妖怪になってしまっているようなのだ。
おかしい原因を調べるためにドラえもんとのび太は街中を飛び回ってみると街中に見たことがない中華風の大きなビルを発見した。また複数のコウモリに襲われそうになった。どうやら妖怪世界が入り込んでいるようだ。
ドラえもんの推察では「唐の時代に行った時にヒーローマシンの西遊記の中の妖怪が現実世界に出てきてしまい歴史が変わったよう。妖怪が三蔵法師をやっつけた後世界を支配したため現在の世界が妖怪の世界になってしまった」とのこと。
一行はヒーローマシンの中に妖怪を戻し現実世界を元に戻すため、ゲーム西遊記の役柄そのままで再び唐の時代に戻ることにした。
戻ると三蔵法師がちょうど妖怪に襲われているところだった。
その妖怪は金角・銀角でドラえもんがひょうたんの中に吸い込まれてしまうアクシデントがあったものの、なんとか金角をマシンに戻すことに成功した。
一行は三蔵法師と一緒にいた少年・リンレイと一旦別れ、役にそのままなりすまして三蔵法師より先に天竺に向かうことにした。
ある晩三蔵法師はリンレイが妖怪と話しているのを目撃する。夜が明けると三蔵法師は妖怪に襲われ連れ去られてしまった。
先に歩いていたみんなは後方の三蔵法師の様子が気になりのび太に状況を確かめに行かせた。觔斗雲に乗って確かめに行ったのび太は三蔵法師を見つけることはできなかったが妖怪・牛魔王の住処である火焔山を発見する。しかし炎のため中を確認することができず羅刹女に芭蕉扇で吹き飛ばされてしまう。
一方で先を歩いていたみんなは銀角に襲われてしまう。なんとかマシンに回収することは成功したがちょっと目を離した隙にしずかちゃんが妖怪に襲われてしまい連れ去られてしまった。
芭蕉扇で吹き飛ばされたのび太は、吹き飛ばされた先で偶然にもリンレイに出くわした。そこでリンレイから三蔵法師のことを涙ながらに白状された。
一行は囚われた2人を救うべく火焔山に向かうこととした。
リンレイの誘導のもと火焔山に侵入を果たしたのだがリンレイがやけに内部に詳しく怪しむ。そんな中、みんな内部の落とし穴に落とされてしまい気がつくと、囚われた三蔵法師・しずかちゃんとともに牛魔王の前で縄に縛られ宙吊りとなっているところだった。
みんな捕まってしまう絶対絶命のピンチ!!リンレイは味方なのか敵なのか...
誰か助けに来てくれるのか。意外なラストが待っている。
*解説
本作はここ数作と比較すると目的が明確だったためラストの展開が想像しやすいものではありました。しかし結末としては意外性がありました。
ドラミちゃんが登場するのは"魔界大冒険"ぶりですね!
現実世界がドラえもんの道具のせいで変わってしまう、という展開は初めてではありましたが、現実世界と唐の世界を行ったりきたりする、というよりは現実世界が過去の出来事のせいで変わってしまう、という設定だったのでわかりやすいなと感じました。
パラレル西遊記の"パラレル"はパラレルワールドという意味でのパラレルではなく、もう一つの西遊記という意味での"パラレル"なんでしょうね。
少し物足りなかったのは、本作も前作・前々作と同じくシックスマン的立ち位置のキャラクターが薄いなと思いました。
リンレイはリルル(鉄人兵団)と同様最後まで敵か味方かわからないキャラクターです。ですが特段のび太たちとの絆を感じさせるエピソードはラスト以外にはなく印象に残りにくかったです...
下記気になったポイントです。
①本作よりタイムマシンにキャラクターが付与される!
→制御装置を付けたためとなっていて海底鬼岩城のバギーのようです。
しかも声優は三ツ矢雄二さん!機械にキャラクターをもたせるのにうってつけですね。
②主題歌(挿入歌)がロック!!
→映画版で初のベースが鳴り響くロック調の曲になっています。
歌詞は安定の武田鉄矢さんです。時代なんですかね〜。
*使用したひみつ道具
・タイムマシン
・ヒーローマシン
・スパイ衛星
・タケコプター
・コウモリほいほい銃
・気配アラーム
・ほんやくコンニャク
・ひらりマント
・どこでもドア
・キャンピングカプセル
・雲製造機
11個。かなり少ないです。のび太たちに能力が付与されていためですね。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:君がいるから
・挿入歌:君がいるから
-おわり-