3/21 「ドラえもん のび太の魔界大冒険」
第5回目です。
ここからあと5回くらいは自分的に鬼門です。
なぜなら馴染みが薄いため、、、
2回目の鑑賞でしたが演出が凝っていたことを思い出しました!
お腹いっぱいになる内容なのであらすじが大分長くなっています。
・監督:芝山努
・脚本:藤子不二雄
・公開年:1984年3月17日
・上映時間:97分
*あらすじ
のび太は魔法を使ってしずかちゃんを救う夢を見る。
魔法を使えれば何事もうまくいくと考えたのび太はドラえもんに魔法の帽子がないかと聞くがそんなものないと突っぱねられてしまう。
ジャイアン・スネ夫に野球に誘われるが活躍することが出来ずさらに魔法への憧れを抱いた。
ドラえもん・しずかちゃんに魔法について話しても取り合ってもらえない。
諦められないのび太は歴史上の魔法話の真偽のほどを出来杉に相談したところ魔法があったことは事実であるが魔法は根絶してしまったと教えられる。
そんな失望している中になぜかドラえもんとのび太に似た石像を見つけた。
似すぎていて気味が悪いと思いながら家の外に置いておいた。
嵐が吹き荒れているその晩、石像が家の中に入ってきていてさらに気味が悪いとドラえもん・のび太は恐れる。
その後のび太はふと、もしもボックスを使えば空想が本当になる、と思い立つ。
ドラえもんに協力を頼み、もしもボックスにお願いをしてみると、翌朝じゅうたんで空を飛んでいる魔法の世界が現れた!
なんとみんな魔法を使えるようになっていたのだ!!
学校は魔法学校と化し魔法の授業が行われているがのび太は簡単な魔法でさえ使うことができない。
また空飛ぶじゅうたんなどの道具は非常に高額で免許も要するため野比家では手に入れることが出来ず現実世界と構図が変わらないことを悟り落胆する。
落ち込んだのび太は現実世界に戻ろうかと迷うがせっかくだからせめて簡単な魔法のひとつでも習得しようと小学1年生相当の勉強からやり直すことにする。
そんな中しずかちゃんが来訪し地震が起こる。
これは満月博士が唱える魔界接近説のせいなのではとしずかちゃんは案じる。
魔法の世界でもやんちゃなジャイアンとスネ夫は”ホーキング”中に負傷してしまう。
治療のため担ぎ込んだ先がなんと魔界接近説を唱える満月博士の屋敷だった。
娘のミヨコがジャイアン・スネ夫を治療している間、しずかちゃん・のび太・ドラえもんは満月博士より魔界接近説の真相を聞かされる。
それは、「魔界の悪魔たちが地球の侵略を企てており、このままだと魔力をもつ悪魔たちに人類は滅ぼされてしまう」というものだった。
恐怖を感じたドラえもんとのび太はもしもボックスで元の世界へ戻ろうと決意するが、ママにそれを捨てられてしまい元へ戻ることが無理となってしまう。
ドラえもんとのび太はお互いのせいにし合ってケンカをするがその晩に仲直りをする。
その直後家の外でネコの鳴き声がし確認してみるとそれは悪魔の力でネコにされてしまったミヨコだった。
なんと悪魔に家を襲撃されてしまいミヨコはネコにされ、博士は魔物に連れ去られてしまったという。
2人はミヨコから魔界に一緒に行くことを懇願される。
ミヨコの占いによると、ドラえもん・のび太・ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんが魔王を倒す戦士で運命に選ばれたのだという。
ドラえもん・のび太は3人にその旨を説明するが理由をつけて断られてしまう。
またドラえもん・のび太も気が進まず行く気になれない。しかしミヨコに協力ができないことを悪いと思い葛藤する。
最終的には家に書き置きを残し魔界に行くことを決意する。そして他3人も同様に決心してミヨコの宇宙でも飛べる空飛ぶじゅうたんで魔界に向かったのだった。
魔界について記載されている"魔界歴体"によると「魔界は真っ黒な炎ですっぽり包まれていてその入り口はただ一箇所しかない。南極のそばに炎の切れ目がある」とのこと。
その切れ目より魔界に侵入をした。
魔界では人魚の棲む小島や帰らずの原、猛獣がうようよいる森という難所があったがひみつ道具を使いながらどうにか魔王の城に辿り着く。
"魔界歴体"によると「魔王を倒す方法は銀のダーツを魔王の心臓に撃ち込むこと」だという。
それぞれが2,3発の銀のダーツを持ち魔王の元に向かい、魔王の心臓に銀のダーツを打ち込もうと試みるが全く効かない。
魔王の衝撃波で一行は遠くまで飛ばされてしまった。
石ころぼうしでそれぞれが逃げようとするが追手に匂いで辿られ、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんは捕らえられてしまう。
のび太は石ころぼうしが破れてしまい姿が露わになってしまうピンチに陥ったがミヨコに助けてもらう。
ミヨコは自身の石ころぼうしと魔界歴体をのび太に託し「自分が追手を誘き寄せるからあなたは逃げて」と言い残して魔物の元に身を投じた。
ドラえもんはとりよせバッグでタイムマシンを取り寄せて現実世界でもしもボックスを使う前に戻り使わせないようにすることを思いつく。
2人はタイムマシンで現実世界へ向かった。
無事現実世界に戻ったのだが魔界より何でも石化してしまうメデューサに追われており2人は石像にされてしまう。
石化した2人は月が出ると動くことができるがあいにく嵐の晩でなかなか動くことができない。
一晩明けると虫のしらせアラームを聞いたドラミが助けにきてくれた。
ドラミのもしもボックスで元の世界に戻そうとするが、現在の魔界の世界はどうなるのかという問題が残る。
元に戻したとしても"パラレルワールド"として魔界の世界も残ることをドラミに教えられる。
それでは何の解決にもならないとドラミも引き連れ魔界世界の再び戻ったのだった。
ミヨコに託された魔界歴体をほんやくコンニャクで解読すると「魔王の心臓は赤く脈打つ星にある」という。
魔界の牢屋では捕まったジャイアン・スネ夫・しずかちゃん・ミヨコと満月博士がいた。
通り抜けフープで5人を助け出し、一行はその星を目指した。
ラストどのように魔王を倒すのか、、、
*解説
本作はストーリーがよく練られていてハラハラしながら最後まで楽しめる作品になっています。
映画宣伝にありがちな「みんなラストでだまされる!!」的な展開もあります。
時空が異なる訳でもエリアが異なる訳でもない"パラレルワールド"という世界観が斬新です。なので伝家の宝刀"どこでもドア"や"タイムマシン"を頻発することがないのですが、現実世界に一度戻る際にタイムマシンを使用したことは驚きでした。
そこは使えるというか有効なんだ...って。
まぁバックトゥザフーチャー的に使用しているのでいいんですかね。
前半の石像の謎をちゃんと回収しているのはお見事だなと思いました。
また、映画版の展開にあるがちなのび太万能感が本作にはないのこともポイントの一つです。
できない子が魔法の世界に行ったとしてもできないという現実を突きつけます。
なので冒頭ののび太の夢の伏線はある意味で回収しません。
かわいそうですね。世界が変わっても世界の構図は変わらないのです。。
のび太パパの無能さも若干ディスっている場面があり哀れです。
上記以外の本作の見どころとしては下記2点を挙げたいです。
・のび太とミヨコの恋愛感情に似た友情
→ミヨコに憧れと好意を寄せたのび太がミヨコのために頑張りつつも、ミヨコがのび太を守る正義感溢れる姿は相思相愛で感動します。
初会でミヨコに心動かされているのび太に対ししずかちゃんが嫉妬している場面がほほえましい...
ラストのお別れ場面が切ないですがよい別れだなと前を向けます。
・困った時のドラミちゃん
→初めて映画版にドラミちゃんが登場しました!
ドラミちゃん半端ないって!!!
最後に気になった点は下記です。
・オープニング曲までの演出確立の兆し
→まだ「ドラえも〜ん」ではないですが曲へのつなぎがいい感じです。
・いわゆる映画仕様の服定着の兆し
→映画版といえばちょっとよそゆきチックなファッション。
その片鱗が出てきています。
*使用したひみつ道具
・タケコプター
・ほんやくコンニャク
・ひらりマント
・魔法のぼうし(ただの飾りだが意外な効果が...)
・あべこべクリーム
・耳バン
・道路光線
・照明ミサイル
・とりよせバッグ
・タイムマシン
・虫の知らせアラーム
・タイムふろしき
・スパイ衛星
・通り抜けフープ
・ショックガン
・ビッグライト
18個です。前回と同じですね。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:風のマジカル
な・ん・と武田鉄矢さんが歌うどころか歌詞さえも書いていません、、
なぜにこうなった...遠ざかったな〜(・・?)
歌詞もさ、作品にリンクしてないのよね...
でもポップでいい曲です。
-おわり-