5/18 「ドラえもん のび太の宇宙漂流記」
第20回目です。やっと半分まできました!
本作以降全て初見になるのですが、ただ一言面白かったです。
前作よりも肩の力が抜けて「映画ドラえもんらしさ」が出ていたのではと思いました。
久しぶりにシックスマンキャラがいたのもポイントです。
ちなみに次回は20回までのまとめをしたいと思っています!
・監督:芝山努
・脚本:岸間信明
・公開年:1999年3月6日
・上映時間:93分
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*あらすじ
宇宙旅行を自慢するスネ夫。みんなを連れて行ってもいいがのび太はダメだと言う。のび太は悔し紛れに今すぐドラえもんにお願いすると宣言。そして"スタークラッシュ"というゲームを出してもらいみんなで遊ぶこととなった。だがジャイアンとスネ夫がゲームでズルをしのび太、ドラえもん、しずかちゃんがすぐにゲームオーバー。他の道具"お座敷宇宙船"で宇宙体験を味わってみたが誤操作でのび太のママを巻き込んでしまいママから大目玉をくらう。部屋を片付けなさいとキツく叱られ、そのせいでスタークラッシュを捨てられてしまった。ジャイアン・スネ夫がなかなか帰って来ないことでゲームがなくなっていることにやっと気がつきゆくえを追ってみると光玉が持ち去ったことがわかった。さらに追ってみるとUFOにさらわれてしまったよう。近くに地球では見たことのない星の形の石ころをのび太が発見。その石ころを頼りに"宇宙救命ボート"で宇宙へ後を追うことにした。
追っている中で宇宙救命ボートが壊れてしまったため、ジャイアン・スネ夫が乗っているUFOに何とか乗り移った。するとジャイアン・スネ夫と無事落ち合うことができた。このUFOに乗っている人に挨拶をしてみると"宇宙少年騎士団"と名乗る4人組で、大きい"ゴロゴロ"、ロボットの"ログ"、少年"リアン"、小さな妖精のような"フレイヤ"だった。勝手に乗り込んだと言いがかりをつけられのび太たちは部屋に閉じ込められてしまう。しばらく部屋にいるとどこかの星に着陸したよう。どこでもドアでそのまま地球に帰ることも思いついたが、このまま帰るのはもったいないとのび太。みんなで外に出てみることにした。
外に出るとさっそく金属のクモに襲われてしまった。何とか逃げ切ると今度はUFOも襲い始めている。ドラえもんが"ハメルンチャルメラ"を出し退散させると今度はUFO内に迎え入れてもらえることとなった。
リアンたち宇宙少年騎士団は"銀河漂流船団"という理想の星を追い求めていくつかの惑星出身者が集まった船団の新世代の調査団とのこと。元々は300年前に惑星ラグナという呼吸もできなくなった死の星を捨てたことにより宇宙を漂流することになったのだ。地球は理想の星だったため、侵略ではなく話し合いでどうにか移住できないかと思っているよう。宇宙船のワープ装置が壊れてしまったため地球に帰すとなると1億年以上かかってしまうためまずは"銀河漂流船団"に連れていってもらうことにした。
途中でどこかの惑星に不時着するハプニングがありつつも無事抜け出せたかと思ったら今度は別の大きな宇宙船に牽引されることになってしまった。そこでたどり着いたのは独立軍の前線基地。独立軍はリアンの父"リーベルト"が司令官となり"アングルモア"と一緒に地球への侵略を企てていてその情報はフレイヤがスパイとなって流していた。一同軍に捕まってしまうが、フレイヤの手助けもあり抜け出し船団に向かった。
船団に到着すると評議会でその現状を話した。そして神の教えを乞うことになった。神とはユグドの木であり、教えを乞うと死んだはずのリアンの母が現れた。リアンの母曰く「アングルモアは精神を操っているため、アングルモアを倒すように」とのこと。
そのため独立軍と戦うこととなった!
アングルモアを倒しリーベルトを取り戻すことができるのか、、、?!
*解説
本作は宇宙を舞台にしたアドベンチャー作品です。冒頭にも記載しましたが前作よりも映画ドラえもんらしさが出ている作品になっています。その理由としては、第1にシックスマン的な仲間の存在があるかと思います。リアン・フレイヤ・ゴロゴロ・ログという4名の仲間が登場しますが前作より遥かに親しみやすい印象です。またそれぞれのキャラクターがドラえもん・のび太・しずかちゃん・ジャイアン・スネ夫とタッグを組んでいる形となっているので一体感を感じます。第2に複数の過去作品を踏襲していることに因っている気がします。「のび太の宇宙開拓史」、「のび太の宇宙小戦争」、「のび太とアニマル惑星」この3作品ですかね。ところどころにこの3作品の展開や場面と結びつく箇所があるので懐かしさを覚えます。最後にドラえもんのひみつ道具がちゃんと使えるという点があるかと思います。直近ではポケットがなかったり、そもそもドラえもんが動かなかったりとらしさが出ていない作品が多かったのですが本作ではちゃんと道具を使えているため安心感があります。
前回これからは別物として〜なんて言いましたが全然別物感は感じませんでした。
でも劇伴はやっぱり印象が変わりましたね。
ストーリー展開としてはのび太のお願いを叶える形ととっていますが冒険のきっかけは別のパターン、世界観は異星ものですね。
下記ピックアップしたいポイントです。
→初のパターンですね!
②劇中で「ポケットの中に」をみんなで合唱
→ひさびさに登場です。挿入歌ではなくみんなで合唱という点がいいなと思いました。
③エンディングのアニメーションが歴代のイラスト
→映画ドラえもん20周年記念で芝山さんによるものらしいです。1枚だけでストーリーが浮かんでしまう構図が凄い!
④ユグドの木にリアンの母が出現するシーンが深い
→死んだリアンの母より教えを乞うシーンではありますが、藤子・F・不二雄先生の没後なので先生に教えを乞うような二重の意味もあるのかなと思いました。
今までの作品で死者とやりとりするようなシーンはなかった気がするので今後の作品もこういったものがあるのか注目です。
⑤いつにも増して優しくて頼りになるドラえもん
→ドラえもんに関わる不具合がなかったからかもしれませんがドラえもんって優しくて頼りになるな〜って改めて心から思いました。序盤にジャイアン・スネ夫がUFOに連れ去られたとわかった際には自責の念から「壊れてお詫びいたします」とはやまりそうになってしまったり、慌てて道具が出せなかったりするドジな一面もありましたが、、みんなを先に行かせたり思いやったりなんかお母さんって感じで安心感に溢れていました。
*使用したひみつ道具
・スタークラッシュ
・お座敷宇宙船
・おくれカメラ
・タケコプター
・宇宙救命ボード
・宇宙クリームスプレータイプ
・タイムふろしき(使用できず)
・通り抜けフープ
・どこでもドア
・スペースイーター
・ハメルンチャルメラ
・ビッグライト
・材質変換器
・はいどうたずな
・遠くの人おこし用目ざまし
・潜地艦
・ねんどろん
・ひらりマント
・カチンカチンライト
・空飛ぶ荷札宇宙用
20個です。久しぶりに多めでした。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:季節がいく時
うた:SPEED
・挿入歌:ポケットの中に
SPEEDとは時代ですね〜。
オープニングが元に戻ったことにホッとしてしまいました、、、
-おわり-