おとなの自由研究

煩悩にまみれた30代OLの趣味ブログです

3/25 「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)」

第6回です。

こちらも2回目の鑑賞でしたが今までで一番大作!といった印象をもちました。

ストーリーやキャスト、音楽面でおいしいポイントが盛り沢山です。

現在最新版の公開もしているので見較べるのも面白そうですね!

doraeiga.com

 

・作品:ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ

・監督:芝山努

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1985年3月16日

・上映時間:96分

 

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*あらすじ

スネ夫がプラモデルでジャイアンと一緒に特設宇宙大戦争という映画を撮影しておりのび太も仲間に入れてもらっていたのだが少しの失敗で外されてしまう。
ドラえもんに泣きつき慰めてもらい自分はもっと凄いのを撮りたいと意気込み出来杉に協力要請をしようとしたが一歩遅くスネ夫たちに先を越されてしまった。
切り替えてしずかちゃんにお願いをしたところ方向性が異なり、ねむれる"森のリリカ"というメルヘン映画を撮影することになってしまった。

気が進まないのび太は自分のロボットをキャストとして出演させるべく自宅に戻ろうとしたついでにスネ夫の撮影現場を覗くと完成度が非常に高くてとても敵いそうにない。
しずかちゃんの撮影に戻ると出演者としてもってきていた大事なうさぎのぬいぐるみがなくなっていた。懸命に探すが一向に見つからない。
その晩眠りについた直後、ドラえもんがいきなり飛び起きる。

自分のどら焼きが少し食べられていてネズミがいると言い張るが見当たらない。部屋を見渡してみると親指くらいの異星人パピが立っていた。

パピはピリカ星という星出身で翻訳ゼリーを食べているため日本語が話せるという。
このことをしずかちゃんに話して人形用のドールハウスをもってきてもらいみんなスモールライトでパピと同じ大きさになりしばし楽しいひと時を過ごす。
一方で順調に撮影していたスネ夫の撮影場所が急に空跳ぶクジラみたいな物体に襲撃のされた。のび太の仕業だと思い込んだスネ夫は怒り心頭でジャイアンと共にのび太の家に駆け込む。
ことの顛末を一緒に聞いていたパピはそれは自分の敵の追手の仕業だと確信する。
襲撃した戦闘艦は独裁者ギルモア将軍がつくったピシアという反乱軍の情報機関のもので将軍はパピを捕らえたがっているのだが、それはパピがピリカ星の大統領だからなのだ。状況を理解したみんなはパピを守ることを決意した。
のび太の家からしずかちゃんの家に移り、さらにかべ紙秘密基地に避難するが、敵は探査球で基地のありかを突き止める。

一方でドラえもんはピシカの居所を特定したため基地に集まっていたしずかちゃん以外の一同はスネ夫のラジコンに乗って襲撃に向かう。ちょうど全員いなくなった直後にしずかちゃんが帰宅、タイミング悪くピシアの戦闘艦が乗り込んできて捕まってしまう。襲撃に向かった一行が戻るとドールハウスに襲撃の跡がありスモールライトがなくなっていた。言い合っている間にパピがしずかちゃんを助けるため1人で抜け出す。
パピはしずかちゃんを助けるがピシアに囚われてしまった。
解放されたしずかちゃんはちょうど地球に到着したパピの愛犬ロコロコと合流する。

再度ピシアの居所に行こうとしたのび太たちがやっとパピがいなくなっていることに気が付き、捜索の末、しずかちゃんとロコロコに出くわす。
ペラペラとよくしゃべる犬・ロコロコより事情を知りパピを助けるため、パピが地球にきたロケットでピリカ星に行くことを決めたのだった。
ピリカ星の輪に着陸すると早速反乱軍に襲撃されていたピリカ星の仲間の船を救い味方の自由同盟の者たちに歓迎される。パピの状況を聞くとギルモア将軍の将軍の戴冠式の日にパピは処刑されるという。

ドラえもんのび太ジャイアン・ロコロコの4人でピリカ星に向かうことに決め、スネ夫・しずかちゃんは留守を守ることとなった。

ピリカ星に到着した一同はひみつ道具を使ってどうにかピリカ星の地下同盟のアジトに向かおうとするが反乱軍の監視の目がきつく難航する。やっとアジトに辿り着くことができ喜んだのも束の間、敵にアジトを突き止められみんな捕まってしまいパピと共に死刑の処刑対象となってしまう。

一方で残ったスネ夫・しずかちゃんの元にも敵の襲撃が訪れた。スネ夫は最初弱腰で逃げようとしていたがしずかちゃんの勇敢な姿に触発され共に立ち向かう。

スネ夫の華麗なラジコン操縦で敵の無人戦闘艇を一機残らず打破。

自信をつけたスネ夫は自らピリカ星に出向き助けに行くことを買って出た。

のび太たちはいよいよ処刑されるピンチの中、ピリカ星に到着したスネ夫・しずかちゃんのラジコンが襲撃されてしまう。

どうやって救うことができるのか、、予想外のラストが待っている。

 

 

*解説

本作は仲間を守って悪を倒すという王道のストーリー展開となっているため疲れることなく楽しめる内容になっています。

よくある起点であるのび太のお願いを聞いて物語の世界に向かうというよりは、アドベンチャーのきっかけとなるテーマが最初からあるため自然とその目的に向かって鑑賞することができてのめり込みやすいです。

同じ宇宙がテーマの作品「のび太の宇宙開拓史」と行き着く先は似ていますかね。

ラストは結局それで助けちゃうの?!という意外な展開にはなっていますが間抜けな印象はなくちゃんとストーリーとして締まっています。

 

本作の見どころはいくつかありますので下記で取り上げたいと思います。

①仲間との友情・成功体験の大事さ

→道徳的ですね。パピを守りたいという一致団結したみなの思いから友情って素敵よねということや、スネ夫の成長を通して成功体験の大事さを学ぶことができます。

 

②愛犬ロコロコのキャラの濃さ

→2番目の仲間キャラとして今までですと「のび太の宇宙開拓史」のチャミーがいましたが、それよりもアクが強いです。話がくどくどと長いためどの登場人物も呆れ返っています。ロコロコがいることでシーン毎にクスッと笑えるのでいいスパイスになっています。声優が三ツ矢雄二さんなのもこれまたイイ!!

 

③アニメーションがより鮮明に、宇宙での迎撃シーンが大迫力

→全体的にアニメーションがとても安定していておかしさがなくなっています。

スネ夫・しずかちゃんが迎撃したシーンはSF映画さながらです。「スター・ウォーズ」の影響を多分に受けているそうでドラえもん映画にはなかなかない迫力が味わえます。

 

④待ってましたの武田鉄矢、鉄矢に始まり鉄矢で終わる

→いや〜やっと歌ってくれましたよ、鉄矢さん!!!

いつもは主題歌のところで触れていましたが嬉しすぎてこちらでピックアップします。

本作は終始、主題歌「少年期」がSEでも間奏でもエンディングでも流れています。

特に地下のアジトで弾き語りさながらに流れるシーンは本作のハイライトです。

もう、イイ曲すぎるんだなこれが。好きな主題歌5つの中に必ず入ります。

イントロからもの悲しくて切ないメロディ&語り口調でフォークそのものなのですがサビの「あぁ僕はどうして大人になるんだろう あぁ僕はいつごろ大人になるんだろう」

の部分が意外にもポップで疑問を投げかけながらも希望みたいなものも感じられるのです。

この曲を作中に聴けるという点だけでも一見の価値ありです!!

 

*使用したひみつ道具

・ロボッター

・スモールライト

・どこでもドア

・かべ紙秘密基地

・天才ヘルメットと技術手袋

・かべ紙格納庫

・かたづけラッカー

・ドンブラ粉

チーターローション

 

9個です。ラストにいつもの戦闘用道具が出ていたのでこれより少し増えるかもしれませんがとても少ないですね。

 

*主題歌

・オープニング:ドラえもんのうた

・エンディング:少年期

youtu.be

 

オープニングの前にMGMのオープニングをオマージュした「レオ・ザ・ジャイアン」が出てくる映画ファンにはたまらない演出があります!

 

他も数々のオマージュが散りばめられているので発見するのが面白いです。

 

 

-おわり-

 

3/21 「ドラえもん のび太の魔界大冒険」

第5回目です。

ここからあと5回くらいは自分的に鬼門です。

なぜなら馴染みが薄いため、、、

2回目の鑑賞でしたが演出が凝っていたことを思い出しました!

お腹いっぱいになる内容なのであらすじが大分長くなっています。

 

・作品:ドラえもん のび太の魔界大冒険

・監督:芝山努

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1984年3月17日

・上映時間:97分

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*あらすじ

のび太は魔法を使ってしずかちゃんを救う夢を見る。

魔法を使えれば何事もうまくいくと考えたのび太ドラえもんに魔法の帽子がないかと聞くがそんなものないと突っぱねられてしまう。
ジャイアンスネ夫に野球に誘われるが活躍することが出来ずさらに魔法への憧れを抱いた。

ドラえもん・しずかちゃんに魔法について話しても取り合ってもらえない。

諦められないのび太は歴史上の魔法話の真偽のほどを出来杉に相談したところ魔法があったことは事実であるが魔法は根絶してしまったと教えられる。
そんな失望している中になぜかドラえもんのび太に似た石像を見つけた。

似すぎていて気味が悪いと思いながら家の外に置いておいた。

嵐が吹き荒れているその晩、石像が家の中に入ってきていてさらに気味が悪いとドラえもんのび太は恐れる。
その後のび太はふと、もしもボックスを使えば空想が本当になる、と思い立つ。
ドラえもんに協力を頼み、もしもボックスにお願いをしてみると、翌朝じゅうたんで空を飛んでいる魔法の世界が現れた!

なんとみんな魔法を使えるようになっていたのだ!!
学校は魔法学校と化し魔法の授業が行われているがのび太は簡単な魔法でさえ使うことができない。

また空飛ぶじゅうたんなどの道具は非常に高額で免許も要するため野比家では手に入れることが出来ず現実世界と構図が変わらないことを悟り落胆する。

落ち込んだのび太は現実世界に戻ろうかと迷うがせっかくだからせめて簡単な魔法のひとつでも習得しようと小学1年生相当の勉強からやり直すことにする。
そんな中しずかちゃんが来訪し地震が起こる。

これは満月博士が唱える魔界接近説のせいなのではとしずかちゃんは案じる。
魔法の世界でもやんちゃなジャイアンスネ夫は”ホーキング”中に負傷してしまう。
治療のため担ぎ込んだ先がなんと魔界接近説を唱える満月博士の屋敷だった。
娘のミヨコがジャイアンスネ夫を治療している間、しずかちゃん・のび太ドラえもんは満月博士より魔界接近説の真相を聞かされる。

それは、「魔界の悪魔たちが地球の侵略を企てており、このままだと魔力をもつ悪魔たちに人類は滅ぼされてしまう」というものだった。
恐怖を感じたドラえもんのび太もしもボックスで元の世界へ戻ろうと決意するが、ママにそれを捨てられてしまい元へ戻ることが無理となってしまう。

ドラえもんのび太はお互いのせいにし合ってケンカをするがその晩に仲直りをする。
その直後家の外でネコの鳴き声がし確認してみるとそれは悪魔の力でネコにされてしまったミヨコだった。

なんと悪魔に家を襲撃されてしまいミヨコはネコにされ、博士は魔物に連れ去られてしまったという。
2人はミヨコから魔界に一緒に行くことを懇願される。

ミヨコの占いによると、ドラえもんのび太ジャイアンスネ夫・しずかちゃんが魔王を倒す戦士で運命に選ばれたのだという。

ドラえもんのび太は3人にその旨を説明するが理由をつけて断られてしまう。

またドラえもんのび太も気が進まず行く気になれない。しかしミヨコに協力ができないことを悪いと思い葛藤する。

最終的には家に書き置きを残し魔界に行くことを決意する。そして他3人も同様に決心してミヨコの宇宙でも飛べる空飛ぶじゅうたんで魔界に向かったのだった。

魔界について記載されている"魔界歴体"によると「魔界は真っ黒な炎ですっぽり包まれていてその入り口はただ一箇所しかない。南極のそばに炎の切れ目がある」とのこと。

その切れ目より魔界に侵入をした。

魔界では人魚の棲む小島や帰らずの原、猛獣がうようよいる森という難所があったがひみつ道具を使いながらどうにか魔王の城に辿り着く。

"魔界歴体"によると「魔王を倒す方法は銀のダーツを魔王の心臓に撃ち込むこと」だという。

それぞれが2,3発の銀のダーツを持ち魔王の元に向かい、魔王の心臓に銀のダーツを打ち込もうと試みるが全く効かない。

魔王の衝撃波で一行は遠くまで飛ばされてしまった。

石ころぼうしでそれぞれが逃げようとするが追手に匂いで辿られ、ジャイアンスネ夫・しずかちゃんは捕らえられてしまう。

のび太石ころぼうしが破れてしまい姿が露わになってしまうピンチに陥ったがミヨコに助けてもらう。

ミヨコは自身の石ころぼうしと魔界歴体をのび太に託し「自分が追手を誘き寄せるからあなたは逃げて」と言い残して魔物の元に身を投じた。

のび太は森の入り口まで無事逃げ込みドラえもんと合流。

ドラえもんはとりよせバッグでタイムマシンを取り寄せて現実世界でもしもボックスを使う前に戻り使わせないようにすることを思いつく。

2人はタイムマシンで現実世界へ向かった。

無事現実世界に戻ったのだが魔界より何でも石化してしまうメデューサに追われており2人は石像にされてしまう。

石化した2人は月が出ると動くことができるがあいにく嵐の晩でなかなか動くことができない。

一晩明けると虫のしらせアラームを聞いたドラミが助けにきてくれた。

ドラミのもしもボックスで元の世界に戻そうとするが、現在の魔界の世界はどうなるのかという問題が残る。

元に戻したとしても"パラレルワールド"として魔界の世界も残ることをドラミに教えられる。

それでは何の解決にもならないとドラミも引き連れ魔界世界の再び戻ったのだった。

ミヨコに託された魔界歴体をほんやくコンニャクで解読すると「魔王の心臓は赤く脈打つ星にある」という。

魔界の牢屋では捕まったジャイアンスネ夫・しずかちゃん・ミヨコと満月博士がいた。

通り抜けフープで5人を助け出し、一行はその星を目指した。

ラストどのように魔王を倒すのか、、、

 

 

*解説

本作はストーリーがよく練られていてハラハラしながら最後まで楽しめる作品になっています。

映画宣伝にありがちな「みんなラストでだまされる!!」的な展開もあります。

時空が異なる訳でもエリアが異なる訳でもない"パラレルワールド"という世界観が斬新です。なので伝家の宝刀"どこでもドア"や"タイムマシン"を頻発することがないのですが、現実世界に一度戻る際にタイムマシンを使用したことは驚きでした。

そこは使えるというか有効なんだ...って。

まぁバックトゥザフーチャー的に使用しているのでいいんですかね。

前半の石像の謎をちゃんと回収しているのはお見事だなと思いました。

また、映画版の展開にあるがちなのび太万能感が本作にはないのこともポイントの一つです。

できない子が魔法の世界に行ったとしてもできないという現実を突きつけます。

なので冒頭ののび太の夢の伏線はある意味で回収しません。

かわいそうですね。世界が変わっても世界の構図は変わらないのです。。

のび太パパの無能さも若干ディスっている場面があり哀れです。

 

上記以外の本作の見どころとしては下記2点を挙げたいです。

のび太とミヨコの恋愛感情に似た友情

→ミヨコに憧れと好意を寄せたのび太がミヨコのために頑張りつつも、ミヨコがのび太を守る正義感溢れる姿は相思相愛で感動します。

初会でミヨコに心動かされているのび太に対ししずかちゃんが嫉妬している場面がほほえましい...

ラストのお別れ場面が切ないですがよい別れだなと前を向けます。

 

・困った時のドラミちゃん

→初めて映画版にドラミちゃんが登場しました!

ドラミちゃん半端ないって!!!

 

 

最後に気になった点は下記です。

・オープニング曲までの演出確立の兆し

→まだ「ドラえも〜ん」ではないですが曲へのつなぎがいい感じです。

 

・いわゆる映画仕様の服定着の兆し

→映画版といえばちょっとよそゆきチックなファッション。

その片鱗が出てきています。

 

 

*使用したひみつ道具

もしもボックス

タケコプター

・ほんやくコンニャク

・ひらりマント

・魔法のぼうし(ただの飾りだが意外な効果が...)

・あべこべクリーム

・耳バン

・道路光線

石ころぼうし

・照明ミサイル

・とりよせバッグ

・タイムマシン

・虫の知らせアラーム

・タイムふろしき

・スパイ衛星

・通り抜けフープ

・ショックガン

・ビッグライト

 

18個です。前回と同じですね。

 

 

*主題歌

・オープニング:ドラえもんのうた

・エンディング:風のマジカル

 

な・ん・と武田鉄矢さんが歌うどころか歌詞さえも書いていません、、

いきなり小泉今日子さんです。キョンキョンです。。

youtu.be

 

なぜにこうなった...遠ざかったな〜(・・?)

歌詞もさ、作品にリンクしてないのよね...

 

でもポップでいい曲です。

 

 

-おわり-

 

3/19 「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」

第4回目です。

好きな作品ベスト5には入る海底鬼岩城です!

久しぶりに観ましたが後半ちょっと忘れていました...

この作品から映画版の特別感が確立されてきた気がします。

 

・作品:ドラえもん のび太の海底鬼岩城

・監督:芝山努

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1983年3月12日

・上映時間:94分

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*あらすじ

夏休み。
海がいいか山がいいか多数決をとるためジャイアンスネ夫・しずかちゃんがのび太の家に押しかけた。ドラえもんが海に潜りながら山に登ることを提案するが山派のジャイアンスネ夫は機嫌を損ねて帰ってしまう。海派のしずかちゃんは前向きでママのお許しがもらえてあとは行くだけだったが、肝心ののび太が宿題を終わらせてからという約束付きで出かけるお許しが出ない。

終わらせようと奮起するが続かずやる気をなくしてしまう。

その間スネ夫がTVで宝を載せた船が消えたというニュースを見てジャイアンにそれを探しに海に行こうとけしかける。

早く出かけたいみんなはのび太の宿題を必死にサポートしどうにか終わらせる。
明朝さっそくどこでもドアで出かけ冒険スタート!!
ドラえもんは海底探索用に優秀コンピューターが内蔵されているバギーを出す。
文句が多いバギーだがしずかちゃんのお願いでやる気を出し深海へ向け走り出した。
ハワイ近くまで走らせたところで一旦休むためテントアパートを建てて一晩過ごす。
そこでスネ夫ジャイアンは当初の計画を実行するためドラえもんにだまってバギーを無断で使用して大西洋方面に向かう。
スネ夫ジャイアンがいなくなったことに気がついたドラえもんはあと1時間でテキオー灯が切れてしまうことに危機感を感じ慌ててタケコプターで追いつこうとするがその甲斐むなしく岩陰で倒れているスネ夫ジャイアンを見つける。

一同は死んでしまったと思い泣きじゃくるがスネ夫ジャイアンは生きていた...!

誰かにテキオー灯を照らされたとしか思えないが真相は闇の中。

しかしバギーだけがその真実を知っていた。

気を取り直して再度探索を続けていると今度は一行が巨大イカに襲われてしまう。

絶対絶命のピンチだったが海底人の"エル"に命を救われる。

ホッとしたのも束の間、海底国家ムー連邦を知ってしまった地上人を外の世界には帰せないと一行は監禁されてしまった。

外に出たら死刑と釘を刺されていたのだが一行は通り抜けフープで脱出。

一行は国境を超えて逃げるタイミングを見計らっていたところ、追ってきたエルの船がバトルフィッシュに襲われてしまいやむなく外に出て助けることにした。

しかし一行は再度囚われてしまいムー連邦の裁判にかけられていたのだがその最中「滅亡した海底国家アトランティスに残された「鬼岩城」を支配する自動報復システム、ポセイドンが海底火山の活動の影響で再稼働した」という急報が入った。

首相はドラえもんたちに協力を要請。

ポセイドンによって鬼角弾が発射されれば海底世界ばかりか全地球上に甚大な被害が及び全ての生物が死に絶えてしまうというのだ。

ドラえもんたちとエルは急いでアトランティスのあるバミューダ海域に向かった。

アトランティスがある地帯はバリアで覆われており普通に侵入することができない。

カメレオンぼうしを使って地下に潜って侵入を試みたところ無事成功するが今度は鬼岩城の場所がわからない。

そこでしずかちゃんが自ら囮になって鬼岩城の場所を見つけるという作戦を発案する。

囚われたしずかちゃんの後をつけて一行はやっと鬼岩城に辿りつくのだが中には数多の敵が待ち構えていた。

道具のバッテリーが切れみなの息も絶え絶えになっていたところ、しずかちゃんはポセイドンに対して涙の訴えをするのだが聞き入れてもらえない。

いよいよ生贄にされる間際、ドラえもんが瀕死の状態で登場する。

ラストどうやってポセイドンに立ち向かうのか、、、

 

 

*解説

本作は現実世界とは完全に隔離された冒険アドベンチャーです。

一旦海底に潜ると一度も元の世界に戻ってきません。

また全員丸ごと行ってくれるのでストーリーとしては非常にわかりやすいです。(途中まで)

エルというお供となるようなキャラクターもいて友情が垣間見えるのもいいです。

しかし、キャラクターという点ではバギーちゃんという存在が際立っています!!

道具なのに毒づくし、言うこと聞かないし、拗ねる。

道具にキャラクター性がある作品って他にあったかな...

 

本作の見どころはしずかちゃんとバギーちゃんの関係性に尽きます。

しずかちゃんの涙、

最後のバギーちゃんの決死の覚悟、、

そしてバギーちゃんのネジ、、、うぅ...(T . T)

 

少し残念なのは現実の地名も織り交ぜているためリアリティがあるのですがエルが出てきてから急に話が込み入りすぎて置いてけぼりにされがちになります。

あとラスト付近はとにかく怖いです。。

 

気になったところとしては下記です。

・しずかちゃんがのび太ジャイアンスネ夫を呼ぶ時に「さん」付けに。

・劇中のSEがこの映画から馴染みのものになったかなと。

・アニメーションも映画版特別感が出ていて安定している。

ジブリ飯って言葉がありますが"ドラえもん飯"って言えるほどにご飯のシーンが美味しそう。

 

 

*使用したひみつ道具

・どこでもドア

・水中バギー(バギーちゃん)

・テキオー灯

・海藻の種と魚の卵詰め合わせ缶詰

・テントアパート

・海底クッキングマシン(テントアパート備え付け)

・消光電球

タケコプター

・ほんやくコンニャク

・水上もうせん

・スモールライト

・通り抜けフープ

・カメレオンぼうし

ジェットモグラ

・ムードもりあげ楽団

・ショックガン

・ひらりマント

・水圧砲

 

18個です。普通くらいですかね。

 

 

*主題歌

・オープニング:ドラえもんのうた

・エンディング:海はぼくらと

 

本作では冒頭から歌始まりでなく話の展開を匂わせてからオープニングになっています。

「海はぼくらと」の歌詞はそれはそれはもちろん武田鉄矢さんです。

歌っているのは岩渕まことさんで前作と同じです。

 

ここまでくると当初は鉄矢が歌う予定がなかったんですかね、、

 

 

-おわり-

 

 

3/18 「ドラえもん のび太の大魔境」

第3回目です。

この映画もおそらく観たのが2回目だったのですが後半は全く覚えていませんでした。

今後に続く冒険アドベンチャー的展開の基礎となるような作品です。

 

・作品:ドラえもん のび太の大魔境

・監督:西牧秀夫

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1982年3月13日

・上映時間:91分

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*あらすじ

春休み。

空き地にてのび太ジャイアンスネ夫から「この広い地球には魔境とか秘境はないのか?ドラえもんに頼んで探してきてくれ」と無理な注文を受けてしまう...

のび太ドラえもんに頼みこみアフリカ地方に小型人工衛星を飛ばして魔境を探すことにした。

小型人工衛星から送られてくる大量の写真を見ている最中、のび太はママに買い物を頼まれてしまうが買い物の道中に汚い弱っている犬を拾う。

普段は飼える訳がないのだがママがなくしたバッグをその犬が探し出し交換条件で飼ってもよいことになった。腹ペコの犬だったので”ペコ”と名付けた。

のび太ドラえもんが裏山でのんびりしている間、人工衛星から際限なく送られてくる写真の中からペコが不思議な写真を見つけた。

出来杉に意見を求めたところ、それは誰も知らない秘境"ヘビースモーカーズフォレスト"の中にあるものではないかということが判明!!

念願の魔境を見つけたのび太ドラえもんジャイアンスネ夫・しずかちゃんに声をかけ、ペコも連れ立ってどこでもドアを使って目的地の100km手前まで行くことにし、そこから目的地へ徒歩で向かった。

冒険の道中それぞれが日本での用事を思い出しどこでもドアを使って一時帰宅をする。

そして冒険にありがちな猛獣に襲われるというシチュエーションがなかなかない。

冒険らしさを全く感じられないジャイアンドラえもんの道具で一時猛獣に襲われるという体験をするのだが疲れてしまい一行は一旦日本に帰ることにした。

拗ねてしまったジャイアンは再度冒険に出ることに後ろ向きだったのだが、その日見た夢に例の巨神像が出てきて宝の地図を手に入れる。

気を良くしたため進んで冒険に向かうことにしたのだが、冒険然を重視したいジャイアンドラえもんに「桃太郎印のきびだんご・スモールライト・ショックガン・タケコプター・スーパー手ぶくろ」を空き地に置いて行くように指示。

一行は少し心許なく冒険の続きにどこでもドアをくぐった。

地図を頼りに巨神像に向かい船で川を渡る途中にどこでもドアをワニに食べられるというアクシデントに見舞われる。

道具を置いてきたことに後悔の念が隠せないドラえもんのび太スネ夫・しずかちゃんに対して、ジャイアンは自責の念にかられながらもまたもや拗ねてしまう。

そんな拗ねてしまったジャイアンに対して優しく慰めるペコ。

元気を取り戻した一行は目的地に向かってさらに険しい道のりを進んだ。

目的地近くの崖下に到着したころ急に犬だったペコがしゃべり出した...!

なんとペコは"バウワンコ王国108世の子 クンタック王子"だったのだ。

5千年も続くバウワンコ王国始まって以来、外の世界に出たのはペコが初めてだと言う。

現在王国には恐るべき敵"ダブランダー"が王位を狙っていて侵略されておりペコは訳あって追い出される形になってしまったのだ。

王国に入ると侵略が進んでおり荒れ果てている。

囚われていた家臣のブルススをなんとか連れ出しどうにかして王国を取り戻そうと策を練るが、その間一同は敵側に指名手配されてしまい身動きが取りづらくなってしまう。

王国の古くからの言い伝えとして「王国が危機に陥った時、10人の外国人が巨神像の力をもって国を救う」というものがあったとブルススは思い出す。

外国人は5人しかいないが巨神像の力を信じて一行は巨神像のある場所に進んだ。

だが敵側に行動を読まれて罠にはまってしまう。

絶体絶命のピンチだがジャイアンを筆頭に力を合わせてみんな一緒になって巨神像前にいるダブランダーに挑む。

言い伝えの外国人10人はどういうことなのか?!

王国は無事取り戻すことができるのだろうか...

 

 

*解説

本作は冒頭でも述べたとおりこの後の作品にも続く"冒険アドベンチャー"形式の基礎となる作品です。

一旦元の世界に戻ることはありますが、基本的には向こうの世界にずっと行ってしまいます。そしてしまいには元の世界に戻る術をなくしてしまいます。

今回時空の移動はないためどこでもドアがなくなってしまうという点がミソです。

そして戦闘用の道具を置いてきてしまうという点もミソです。

でも毎回思うのですがなぜ"とりよせバッグ"を使わないのかと、、

もっと言うと出来杉くんに相談しながらなぜ出来杉くんを連れて行かないのかと、、

後世に続く謎ですね。

 

閑話休題、本作の見どころは弱いジャイアンと道具です。

いつもは暴力で人をだまらせるジャイアンですがなんだか元気がないシーンが多いです。一度元気になっても空回りが目立ちます。

普段強い人って弱くなると悪目立ちしてしまうものなのですね...

ラストシーンでやっとジャイアンらしさが出てくるので安心します。

 

そしてもう一つの見どころ、道具ですが、本作は道具による鬼畜展開がありますしラストは全て道具でかっさらっていきます。

鬼畜展開はあらすじでも書きましたが、冒険らしさを出すために敢えてジャイアンに"猛獣さそいよせマント"を付けさせて猛獣に襲わせます。

何度も何度も襲わせます。そして襲う猛獣をドラえもんのび太スネ夫・しずかちゃんが順々に倒して喜びます。ジャイアンはもちろん喜びません。

日頃の恨みを晴らしているのでしょうか...狂気の沙汰です。。

またラストは道具による道具のための展開です。道具に頼りっぱなしです。

ひみつ道具万歳です!道具がないと冒険するもんじゃないなと自戒します。

 

ラストと言えば、悲しい別れがつきものですが本作では結構慌ただしくあっけなくラストを迎えます。それもあってかペコに対する情みたいなものがイマイチ昂りません...

 

気になったところは下記です。(前作と同じです)

・しずかちゃんがのび太ジャイアンスネ夫を呼ぶ時に「くん」付け

→そろそろ次回くらいから「さん」付けですかね。

 

 

*使用したひみつ道具

・自家用人工衛星

・かべかけ犬小屋

・六面カメラ

・どこでもドア

・出前電話(使わず)

・植物改造エキス

・即席エレベーター

・植物改造注射

・猛獣さそいよせマント

・桃太郎印のきびだんご

・スモールライト

・ショックガン

タケコプター

・スーパー手ぶくろ

・ほんやくコンニャク

・キャンピングカーハット

・電車ごっこロープ

・重力ペンキ

・さかのぼりボート

・通り抜けフープ

・先取り約束機

・名刀電光丸

 

22個。道具回だからかちょっと多いですね。

 

 

*主題歌

・オープニング:ドラえもんのうた

・挿入歌:ドラえもんのうた(3番)

・エンディング:だからみんなで

 

本作より「ドラえもんのうた」がオープニングになりました。

「だからみんなで」の歌詞はもちろん武田鉄矢さんですがまだご本人登場していません。

焦らせますね、、

 

 

 

-おわり-

 

3/14 「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」

さっそく第2回目です。

この映画おそらく観たのは2回目だったのですが王道パターンから少し外れていて

ちょっとクセのある作品なのかななんて思ったりしています。

いくつか見終わってから比較とかもしたいけどできるのか自分、、

 

・作品:ドラえもん のび太の宇宙開拓史

・監督:西牧秀夫

・脚本:藤子不二雄

・公開年:1981年3月14日

・上映時間:90分

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*あらすじ

SFみたいな夢を見ていたのび太ジャイアンから突然の呼び出しをくらい

中学生に奪われてしまった空き地を取り戻すように命令される。

中学生に掛け合うものの当然出来っこないのでドラえもんに泣きつく。

ドラえもんは「日本は狭い、遠くの星だったら...」と途方に暮れつつも

一晩考えることにする。

その夜に地震のような振動が急にのび太が寝ている畳の下から起こる。

すると空飛ぶ小動物のような物体が飛び出してきて何やら話を聞いてみると

のび太の部屋と宇宙船が繋がっていて中にロップルくんという男の子が乗っていた。

先ほどの小動物はチャミー。どうやらワープに失敗して地球にきてしまったようだ。

のび太が見ていたSFの夢はこの夢で夢の中でテレパシーのように呼び合ったみたいだ。

タイムふろしきで船の故障箇所を元に戻して一旦別れたものの

一晩明けてもまだ畳の下と船は繋がっていた。

ドラえもんのび太は興味本意で船に乗り外に出てみると

そこは小さな惑星でいきなり洪水にあってしまい宇宙船が流されてしまう。

救命イカダで一晩凌ぐと地下から家が突然ニョロニョロと出てきてロップルくん一家が現れた。

再会を喜びながらロップルくんたちからこの惑星について色々と教えてもらう。

元々はトカイトカイ星で生まれたがこのコーヤコーヤ星という開拓星に移り住んだこと。

この星はガルタイトという鉱石が豊富にあること。

ガルタイト鉱業というトカイトカイ星の大企業がこの星を乗っ取ろうと悪事を働いていて目をつけられていること...などなど。

この星は人があまり住んでおらず広大な土地があるため空き地の代用になるのではと

ひらめき、ジャイアンスネ夫・しずかちゃんを連れてくることにする。

次の訪問時、コーヤコーヤ星は緑が生い茂るとても良い季節になっていて

のび太一行はこの星ならではの動物と戯れたり野球をしながら楽しい時を過ごしていたのだが、重力の違いから野球がうまくいかず放った球がガルタイト鉱業の船に直撃してしまい怒られ脅かされてしまう。

怖い思いをしたジャイアンスネ夫・しずかちゃんは怒って地球に帰ってしまう。

さらにガルタイト鉱業に目をつけられてしまったロップルくんたちは執拗にガルタイト鉱業に嫌がらせを受けてしまうのだが、その度にドラえもんのび太が助ける。

地球より重力が軽いため少しの力でも戦うことができ2人はスーパーマンとして称えられる。

何度もガルタイト鉱業の下っ端を叩きのめすことで上層部の逆鱗に触れついにギラーミンという殺し屋が出動。

しかもコーヤコーヤ星が破壊されるかもしれない大ピンチ...

 

ジャイアンスネ夫・しずかちゃんがいない状況でどう立ち向かうのか。。

 

 

*解説

この話はちゃんと伏線(空き地の件)を回収するのですが、のび太の夢とロップルくんのワープが繋がっていたり、コーヤコーヤ星の設定が少し複雑だったり、何回もコーヤコーヤ星と地球を行き来していたり...と場面が何回も変わるため少し理解しづらい内容になっています。

Wikipediaを見てみると原作は6ヶ月に分けて連載していたそうで、、

そりゃまとめるの大変だよな。。

当時の小学生がすんなり理解できたのか気になるところ。

 

本作はあつ〜い友情をとても感じます。

まずドラえもんのび太とロップルくん・チャミー。何度も行き来するので

その度にチャミーが別れを惜しみます。これでもかってくらい泣きます。

チャミーは感情が豊かで見ているオトナもつられてホロリしそうになります。

そしてドラえもんのび太ジャイアンスネ夫。本作では大半の時間を

ジャイアンスネ夫と共にしないのですが、最後にやってくれます。

やはり持つべきものは心の友です。

最後にコーヤコーヤ星の男の子ブブに対するものです。彼は地球人とロップルくんのことを快く思っておらず裏切りを働いてしまうのですが、みなはそれを許します。

自ら非を認めた友に対して責め立てることはしないのです。

 

また地球ではどうってことないのび太がコーヤコーヤ星では大活躍するのは

見どころの一つです。子どもたちに勇気を与えます。

のび太の数少ない特技の2つが「あやとり」と「拳銃」なのですが炸裂します。

(確か3秒で寝られるというのも特技のはず...!笑)

のび太の拳銃が活きる作品はこの後にもいくつかあります。

どこで出てくるのかワクワクしますね!!

 

気になったところとしては下記がありました。

・しずかちゃんがのび太ジャイアンスネ夫を呼ぶ時に「くん」付け

→いつから「さん」なったんだろう...

 

・オープニングが最初から曲はじまり

→これもいつから「ドラえも〜ん」から始まるんですかね...

 

 

*使用したひみつ道具

タケコプター

・タイムふろしき

・ミニプレイヤー

・ミニ球場

・救命イカ

・食用宇宙服

・ゆめたしかめ機

・ヒラリマント

・ビッグライト

・スモールライト

・ジャイロカプセル

・空気砲

・大型災難訓練機

・通り抜けフープ

 

14個。今回もそんなに多くない印象です。

 

 

*主題歌

・オープニング:ぼくドラえもん

・挿入歌:ドラえもんのうた

・エンディング:ポケットの中に

・主題歌:心をゆらして

 

なんと...「心をゆらして」以外は前作と同様です。

ビックリです。。

「心をゆらして」は武田鉄矢さん作詞ですがまだ歌っていません。

別れのシーンで流れるのですがおそらくフルバージョンでないので

なんでエンディングにしなかったのかが不思議、、

 

鉄矢がいつ歌い出すか乞うご期待です!

 

 

-おわり-

 

 

3/12 「ドラえもん のび太の恐竜」

映画ドラえもん40作品がAmazonプライムで一挙公開されましたね!

ドラえもん好きにはたまらないです。

今まで旧作はほぼ観てきたのですが特に感想等したためてこなかったのと

せっかくなのでこの機会に新作の方も観てみたいと思い

ブログに書き記していきたいと思っています。

 

・作品:ドラえもん のび太の恐竜

・監督:福富博

・脚本:藤子不二雄・村岡清治

・公開年:1980年3月15日

・上映時間:92分

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*あらすじ

スネ夫に恐竜の化石を自慢されつつも触らせてもらえなかったのび太

勢いに任せて「恐竜の化石を一匹分見せつけてやる」と豪語してしまう。

とんでもないことを宣言してしまったと我に帰ったのび太ドラえもん

どうにかしてとお願いするがドラえもんは協力してくれない。

なんとか自分の手で恐竜の卵を見つけるべく近所の地層を自力で掘削していたところ

知らないおじさんに怒られつつもそのお詫びに掘っていた穴より何やら恐竜の卵

らしき物体を発見。タイムふろしきを使ってみると本当に恐竜の卵が出現。

孵化するべく布団にこもって一晩献身的に温めるとなんと恐竜が孵化した!

恐竜をピー助と名づけ、我が子のように可愛がるのび太

当初スネ夫たちに宣言したとおり恐竜を見せつけて驚かせるため

10メートル近くになるまで育てあげたが家の中では飼えなくなってしまい

池のある公園で放し飼いにしたのだが街中の噂になってしまい少し早いが

スネ夫たちに見せることを決意する。

だがスネ夫ジャイアン・しずかちゃんはタイミング悪く出かけており

この世界に残しておくことは無理だと判断し泣く泣くタイムマシンで1億年前に

タイムスリップしピー助を元の世界に帰す。

悲しみに暮れていたのび太だったがピー助と別れた後にスネ夫ジャイアン

約束を果たせていないと嘘つき呼ばわりされてしまう。

どうにか証拠を見せたいのび太ドラえもんの道具でピー助の現在の映像を

皆に見せるのだが他の恐竜にいじめられているピー助を見て帰す場所を

間違ってしまったことを確認する。

ピー助を1億年前の日本に帰すべくドラえもんのび太ジャイアンスネ夫

しずかちゃんの5人はピー助がいる世界にタイムマシンでタイムスリップ。

ピー助と無事再会を果たすことができ嘘つきの汚名を返上することができたのだが

今度はタイムマシンが壊れてしまい、元の世界に帰ることができなくなってしまう。

途方に暮れるドラえもんたちであったが何とか知恵を出し合いタケコプターで

ちょくちょく休憩をしながら白亜紀時代ののび太家の場所まで行くことができれば

元の世界に戻れそうだと考えつく。

その道中に数々の恐竜に襲われそうになるが桃太郎印のきびだんごで回避。

しかしのび太タケコプターが故障したと同時にプテラノドンの群れに襲われて

しまう...絶体絶命のピンチだったがそこで恐竜ハンターに命を救われる。

恐竜ハンターより元の世界に戻してあげることと交換条件でピー助を譲ってほしいと

提案されるのだが。。

絶対にピー助を渡したくないのび太。一方で元の世界に帰りたいみんな。

結局取引に応じないことを決意し恐竜ハンターの基地へ潜入して元の世界に

戻ることを試みるが敢えなく失敗しジャイアンスネ夫・しずかちゃんは

恐竜ハンター一行に捕まってしまう。

ラストどうなってしまうのか、、、

 

 

*解説

本作はドラえもん映画の記念すべき1作目です。

ストーリー展開はまさに今後のTHE礎!!というところで

のび太ドラえもんに泣きつく(でも本作では直接助けてくれない)→願いが叶う→

でもうまくいかない→小休止的な冒険アドベンチャー→敵に翻弄される→ラスト

といったところです。

映画版だとのび太はとにかく頑張るのですが本作ののび太の頑張りようは

健気です。本当に健気です。そしてのび太に母性しか感じません。

ピー助がそれに応えているので全体的にハートフル。

公園の池にいるはずのピー助が風邪をひいたのび太に会いにくるシーンは

誰しもが目頭があつ〜くなってしまうのではないでしょうか、、( ;  ; )

 

初期だからか設定が定まっていない点としては下記があるかなと思いました。

のび太が無駄にひょうきん

→昔のアニメってひょうきんシーン結構ありますよね。その名残なのかな...

卵を持ち帰ってどすこいするようなシーンは90年代以降の作品にはないような。。笑

 

・しずかちゃんがかわいくない

→しずかちゃんだけ顔が違いますね。ジャイアンスネ夫は仕上がっていますが。

 

以降の作品を見るともっと違和感がある点が出てくるかもしれません、、

 

 

*使用したひみつ道具

・タイムふろしき

・成長促進剤

・スモールライト

・ビッグライト

・きせかえカメラ

・エアチューブ

・深海クリーム

・ヌードル(食べ物)

タケコプター

・キャンピングカプセル

・桃太郎印のきびだんご

・通り抜けフープ

・ヒラリマント

 

そんなに数が多くない印象です。

これらの道具は先の「のび太の日本誕生」でも結構重複している気がします。

 

ちなみにこんなサイトあるんですね〜。

www.tv-asahi.co.jp

 

 

*主題歌

・オープニング:ぼくドラえもん

・挿入歌:ドラえもんのうた

・エンディング:ポケットの中に

 

なんと...ドラえもんのうたはオープニングではないんですよね。

あったまテッカテーカ♪なんて現在のドラえもん曲からすると想像できない...笑

まだ武田鉄矢さんが歌ってはいませんが「ポケットの中に」の作詞は

鉄矢さんです。

ドラえもんと鉄矢のタッグはこれから見ものです。

ドラえもんは鉄矢なしでは語れません。。

 

 

 

-おわり-

 

 

3/5 「ちょっと思い出しただけ」

キャストとストーリーが気になって上映終了日になってしまいましたが

TOHOシネマズ日比谷で観てきました。

 

・作品:ちょっと思い出しただけ

・監督・脚本:松居大悟

・公開年:2022年

・鑑賞日:2022年3月5日

 

choiomo.com

 

<あらすじ>

別れてしまった照明スタッフのテルオとタクシードライバーヨウの過去を振り返る物語。

現在から1年刻みの過去をテルオの誕生日軸で振り返っていく内容となっていて

2人の関係性がどうだったのか過去を辿るごとに明らかになっていく。

結局別れてしまった2人でも出会ったきっかけ、2人が急接近したエピソードや

付き合う前の葛藤や悩み、付き合った後のラブラブな関係性、ちょっとしたすれ違い

がある。

別れてしまってもその過去は確実に存在し続けている。

現在は別々になってしまった2人でも同じ過去を「ちょっと思い出す」

ことがある。

ちょっとせつなくて誰にでも共感できるラブストーリー。

 

 

<感想>

過去を振り返っていくようなストーリーなので遡るごとに関係性が良い2人が

見えてきて切なくなった...

別れてしまった2人だからこそかもしれないがなんで楽しい時って永遠じゃ

ないんですかねなって思ったりして。。

2人の関係性をそれをとりまく周囲の人々の変化とともに描いているため

時間軸により厚みを増していて「2人の別れ」だけでなく一種のコミニュティの

変化も感じ取ることができる。

 

キャスト陣がいい具合にはまっていて違和感なく観られたのは良かった点。

最後まで鈴木慶一さんがどこで出てくるんだろうなとドキドキしていましたが

まさかあの場面だったとは...

 

誰にでも過去付き合った人を「ちょっと思い出す」ことはあるけど

こんな素敵な思い出を思い出されるとなると現在付き合っている人からすると

なんか複雑な気分だなと冷静に思う自分もいました、、