4/15 「ドラえもん のび太とアニマル惑星」
第11回目です。
こちらも小さな頃から何回も見て慣れ親しんだ大好きな作品です。
この作品のおかげで夜トイレに行くのが怖かったこともあったなぁ...
・監督:芝山努
・脚本:藤子・F・不二雄
・公開年:1990年3月10日
・上映時間:99分
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*あらすじ
ある晩、トイレに起きたのび太はピンクのもやを伝って暗い森の中に彷徨い込んだ。そこでは犬のおまわりさんがいたり動物が話したりしている。
その話をみんなにすると馬鹿にされてしまう。
だがその夢で見たはずの花が家にあることを発見し次の晩に夢の正体を突き詰めようと再度ピンクのもやを伝ってみるとそこは嵐が吹き荒れていて飛ばされてしまう。そんなところを後を付いてきたドラえもんに救われる。
2人はこの前見た犬の少年"チッポ"が川に溺れそうになっているのを見つけ助けるとお礼にチッポ一家に招かれることになった。親しくなったが一旦別れて家に帰ることにした。帰る間際に見た月がとても大きくここは地球でないことを悟った。
のび太とドラえもんは今度は裏山でピンクのもやが出ていることを発見する。
しずかちゃんを誘ってアニマル惑星の世界に行こうとすると後からジャイアン・スネ夫もだまって付いてきてしまった。
のび太たちは街を散策するが人っ子一人いない。街の様子からこの星は科学が物凄く発達していることを理解する。
夜になり鐘が鳴ると一斉に街の明かりが灯り出し人が溢れてきた。この日は日本でいう大晦日だったのだ。チッポに再会しこの惑星の神話を聞かせてもらう。それは「この惑星の先祖は昔々月に住んでいたのだが、月を支配していたのは"イムゲ"という悪魔族で、その悪魔族から先祖たちを遠くに逃そうと神様が星の船に乗ってこの星にやってきて、大晦日の晩に光の階段でこの星に先祖たちを来させた」というものだった。
のび太たちはその後チッポから光の階段と星の船を見つける計画を企てていることを聞かされる。
一方で後を付いてきたジャイアンとスネ夫は森から抜け出すことができず一旦引き返すことにしたのだが、引き返した先は元の世界ではなく地獄みたいな別世界だった。再度引き返すとまた森の中に迷いこんでしまったのだが何とか森を抜け出し一波乱あったものののび太たちと落ち合うことができた。
一同は先ほどのチッポの探索計画に賛同するがジャイアンだけ必要以上に怖がり行きたくないと言い張る。ジャイアンらしくない。
一旦地球に帰ることになり禁断の森の中にピンクのもやを見つけると、ドラえもんがこのもやが"どこでもガス"という未来の道具であることを思い出す。もしかしたら「光の階段」というのはこのガスのことなのかもしれない、、、
地球に戻るとみんながドラえもんから渡された”探検セット"の中の"糸なし電話"からチッポの声が聞こえる。どうやら助けを求めているようだ。
のび太たちは急いで"宇宙救命ボート"に乗ってチッポを助けに行くことにした。
アニマル惑星に到着すると悪魔族・ニムゲに街全体が襲われていた。
"動物ごっこ帽子"の特性を使ってチッポの居場所を突き止めた。チッポに何があったか聞くといきなり空飛ぶ円盤から襲撃されニムゲにチッポのいとこ・ロミちゃんが囚われてしまったのだと言う。
ロミちゃんを救うために、のび太に"ツキの月"という制限時間内に運がよくなる薬を飲ませて、禁断の森に埋められていた"星の船"を見つけ出し、それに乗せてニムゲの星に向かわせた。
運が良くなったのび太は危機に直面するものの何とかロミちゃんを救い出しアニマル惑星に戻ってきた。
一安心したのも束の間、今度はニムゲがアニマル惑星を本格的に襲撃してくる。
無事アニマル惑星を救うことができるのか?!
*解説
本作は少々込み入ってますがキャラクターの親しみやすさが際立っているので誰でも楽しめる作品になっています。
ひさしぶりにTHEシックスマンと言えるキャラクター"チッポ"が出てくるのでチッポを通してアニマル惑星の事情を理解しながらストーリーを紐解くことができます。
序盤からアニマル惑星の豊かで平和な世界観とニムゲの荒廃した世界観が対比で見えることによりソワソワしてしまうのですが、童話を交えたエピソード(犬のおまわりさん)やジャイアンと似ているゴリロウくんが出てくることによりクスッとした笑いがアクセントとなっています。
ストーリーの始まりが「のび太が迷い込んだ系」のため、何が悪なのかわからないハラハラ感が後半までありますかね。
結局ニムゲが人間だったり、環境問題を全般的に取り上げているのでその点が難しくしているのかなと思います。
子どもの時観た印象としてはしゃべる動物たちがかわいい〜と思いながらストーリーの理解には時間がかかった思い出があります。
そして、もう11作品目となると作品の世界観や展開が大分パターン化されてきている気がしますね。
今回だと世界観は「宇宙もの」。
他は「昔(過去)もの」、「パラレルワールドもの」ですかね〜。
そういえば未来ものはまだないような、、
下記好きなポイントです。
①チッポのキャラクター
→やんちゃで犬のように人懐っこいキャラはかわいいなと微笑ましくなります。
のび太とすぐに友達になれた理由がわかります!
犬という点では「のび太の大魔境」のペコに通づるものがありますがチッポの方が大分親しみやすいですね。
また、声優が田中真弓さんなのもイメージにピッタリです!
②エンディング「天までとどけ」を鉄矢が歌う
→「のび太の宇宙小戦争」ぶりに歌ってくれています。
これまた名曲...!
歌詞と映画の世界観がリンクしているので余韻が残ります。
「人間だから〜」というフレーズがこの作品を象徴していますね。
*使用したひみつ道具
・タケコプター
・のびーるハンド
・台風のおめめ
・ジェットもぐら
・植物あやつり機
・動物ごっこ帽子
・※みのむし式ねぶくろ
・※カツ丼入り圧縮非常食
・※どろ水浄水器
・※糸なし電話
・※警報用花火
・※ミニカラオケセット歌詞カード付き
・タイム虫眼鏡
・宇宙救命ボート
・ショックガン
・空気砲
・ツキの月
・雨曇製造機
※は「探検セット」
18個。あんまり突飛な道具はなかった印象です。
*主題歌
・オープニング:ドラえもんのうた
・エンディング:天までとどけ
-おわり-